「ねむり雪そば」解禁
幌加内町では毎年、晦日そば の流れをくんだ7月31日の「幌加内そば日」の前後に「ねむり雪そば」の解禁日を設定し、雪を思わせる美しい白い蕎麦に仕上げて町内の店舗で提供しています。
今年は、7月30日(土)〜8月7日(日) に「ねむり雪そば」を販売します。
各店舗数量限定です。
今年はやります、そばの日助成金(クーポン)
一昨年(2020年)と昨年(2021年)は、新型コロナウイルス感染症の影響により「幌加内そばの日」の事業が中止となり、7月31日限定のクーポンがご利用いただけませんでしたが、今年は再開されます!
7月31日の「幌加内そばの日」限定で参加店舗でのそばの注文に限り、店頭で配布している助成券に署名することでお会計時300円割引になります。
とてもお得なクーポンですので、ぜひご利用ください。
「ねむり雪そば」は、ほろみのり100%
「ねむり雪そば」は、幌加内オリジナル品種の「ほろみのり」を低温貯蔵して熟成させたものを使用しています。
ねむり雪そばの特別な熟成方法については、昨年公開した「ねむり雪そば」の解禁についての記事でご紹介していますので、併せてご覧ください。
今回は「ねむり雪そば」に使用するそば品種「ほろみのり」について少しご紹介したいと思います。
「ほろみのり」は「キタワセソバ」から生まれました
幌加内町で独自開発された「ほろみのり」は、道内で主に栽培されている「キタワセソバ」から改良された品種です。
ほろみのりはキタワセに比べて甘みが強く上品な味と評され、大変人気です。
何が違うのか気になりますよね!
\ ジャン!ここでクイズです /
この写真は片方が「ほろみのり」でもう片方は「キタワセソバ」です。
どちらが「ほろみのり」か分かりますか?
答えは
左側の「A」がほろみのりです。
その違いは、花房(かぼう)の付き方に現れます。(花房とは、房になった花の集まりのこと)
左側Aの「ほろみのり」は先端の花房が二つに分かれた状態で終わっています。一方で右側Bの「キタワセソバ」は、花房が次々と分かれて生長し続けている様子が見られます。
この「ほろみのり」のように先端の花房が一定のところで生長が止まるものを「有限花序(ゆうげんかじょ」、一方の「キタワセソバ」のように先端の花房が収穫するまで次々と増えて多くなるものを「無限花序(むげんかじょ)」といい、見分ける大きなポイントになります。
伸育性
このような生長の違いのことを「伸育性」と言い、
ほろみのりのようにある程度で生長が止まるもの → 有限伸育性
キタワセソバのように収穫まで生長が続くもの → 無限伸育性
と呼びます。
比較してみましょう
わかりやすく比較してあるものがありますので、こちらを見てみましょう。
有限伸育性のほろみのりは、キタワセソバと比較して
- 草丈が低い → 風や雨で倒伏しにくい
- ある程度で生長が止まる → 開花や登熟する時期がそろう
という点が一番大きな違いです。
登熟する(実が熟して収穫出来るようになる)時期がそろうことで脱粒が少なくなって収量が増え、品質のムラも少なくなるメリットがあります。(過去記事「そばの品種」参照)
ほろみのりの希少性
ほろみのりは近くに栽培している在来種などと交雑しやすいため、キタワセなどの他の種が栽培されている畑から離れたところで栽培するなど、気をつかわなくてはならない点もいくつかあります。
そのため栽培量にも限界があり、販売も数量が限定されることが多いです。
そんな希少なほろみのりをさらに雪山で熟成し旨み・甘みが増した品質のよいそばとして提供するのが「幌加内そばの日」に解禁される「ねむり雪そば」です。
雑味がなく甘みの強い爽やかなそばをぜひご賞味ください。
「ねむり雪そば」は7月30日(土)より各店舗にて
「ねむり雪そば」は、7月30日(土)より下記の店舗にて提供が開始されます。
数量限定の商品となるため、毎年大変人気で売り切れることも多いです。是非、お早めにご賞味ください。
特に、7月31日(日)においては「幌加内そばの日」クーポンがご利用いただけるため、混雑が予想されます。
各店舗ごとに1日の販売数量も限定されていますので、お早めにお越しください。
「幌加内手打ち蕎麦店経済研究会」会員店舗
協賛店
道の駅物産館で幌加内そばを知る!
道の駅「森と湖の里ほろかない」にある「物産館」では、幌加内のそばに関する様々な情報をパネルにして展示しています。
今回の「ほろみのりとキタワセ」の比較の情報はこのパネルの中の一つで、他にも幌加内そばの歴史や栄養の情報など、たくさんの情報をわかりやすくまとめてあります。
お立寄りの際は、ぜひ幌加内そばに関する「へぇ!」を覗いていってくださいね!