年内最後の節分もそばで邪気払い
今年は11月7日が「立冬」でその前日11月6日が節分です。
節分は2月だけではなく、年に4回あることは以前の「節分には”年越しそば”で邪気払い」という記事の中でご紹介しました。
軽くおさらいしておきましょう。
節分は季節を分けるという意味で年に4回あり、2月の立春・5月の立夏・8月の立秋・11月の立冬それぞれの「前日」のことを指します。
その中でも立春は春の始まりであり、旧暦の時代はこの日が1年の始まりとされる日であったため特に尊ばれ、その前日である節分は今で言う大晦日にあたる重要な日であったことから、次第に節分といえば立春前の節分のことを指すようになったようです。
このパターン、ちょっと既視感あるな…と思ったら、前回の記事で登場した「土用」と似ています。
土用も春土用・夏土用・秋土用・冬土用と四季それぞれにあるのに、夏土用だけが「土用の丑の日」として「うなぎを食べて元気出そう~!」的な認識ですっかり浸透している、あれです。
これから春になるぞ~というウキウキした気分で迎える2月の「立春」前日の「ザ・節分」の日は、「節分だ、豆まくぞ!恵方巻き食べるぞ!今年の恵方はどっちだ?」とイベント感モリモリの雰囲気になりがちですが、11月の立冬前の節分は世間的にはほぼ認知されていないと言って良いレベルです。
しかしながら暦の上では「年内最後の節分」であり、厳しい冬への季節の変わり目という節目。これからの冬を乗り切るための体力をつけるべくしっかり養生して、心身のバランスを整えておく重要な節分ともいえます。
昔の人は「季節の節目に邪気が入りやすい」と言い、「邪気を払う」ため滋養のある旬のものなどを取り入れた行事食などで健康に気をつけていました。
節目と言えばそば。邪気を払うといえばそば。
古来より季節の変わり目である節分や節句、新しい年を迎える大晦日などの節目に邪気が入りやすい時の邪気払いの行事食に愛用されてきたそば。
ひな人形を片付ける時に雛そば、お盆に帰ってきたご先祖様があの世へと荷物を持って帰る時のために荷縄そば、60日に1回の庚申の夜、閻魔大王に告げ口されないようにみんなで集まって徹夜する庚申待の食事に庚申そばなど、現代ではあまり聞かなくなった風習もありますが、そばが広く庶民にまで浸透した江戸時代などは特に節目節目の行事においてそばで縁起を担いだり、邪気を払ったりと今よりも生活の中でそばの占める割合が多かったようです。
年越しそばのご予約開始
そして昔も今も変わらない「そばの行事食」の代表格といえば、やはり「年越しそば」ではないでしょうか?
1年の節目という最大の節目である大晦日、良い新年を迎えられるようにと食べる「トップオブ行事食そば」です。
1年の締めくくりに日本一のそば処、幌加内町の「年越しそば」はいかがでしょうか。
当店では11月1日よりご予約を承っております。
年内発送可能なご注文は12月20日までのご注文となりますので、お早めにご予約ください。