幌加内の夏のそば「ねむり雪そば」7/29解禁

夏そば

本州方面では年に2回新そばの季節があり、夏の新そば(通称「夏新」)と、いわゆる新そばとして一般的に認識されている秋の新そば(通称「秋新」)があるそうです。
以前紹介した、『蕎麦の事典』(新島 繁)という本では「夏新」と「秋新」について下記のように記載されています。

なつしん【夏新】
夏に収穫された新ソバのこと。一般的には秋新をさして新ソバというが、それと区別するためにこう呼んだ。夏の盛りに収穫される夏ソバは、日照時間が少ないため雌しべが発育不全で、秋ソバと比べて味、色、香りともに劣ってしまう。

『蕎麦の事典』(新島 繁):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部

あきしん【秋新】
秋に収穫される新ソバ(秋ソバ)の意。秋ソバは風味、色調がすぐれているために喜ばれ、秋に穫れる新ソバ、つまり「秋新」として毎年その収穫が待たれる。

『蕎麦の事典』(新島 繁):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部

同書やネットの記述では北海道にも夏そば・秋そばがあるような記述が見受けられますが、幌加内町は雪どけが遅い上、雪の降り始めも早いためか基本的に1作です。

とある北関東での1年2作のそば栽培暦の資料を拝見したところ、夏そばは春の4月下旬~5月上旬に播種し、6月下旬~7月中旬にかけて収穫されていました。
その後、8月の中旬から秋そばの播種がはじまり、収穫は10月中旬から11月中旬に収穫を迎えるようなスケジュール感のようです。

一方、1年1作の幌加内のそば栽培は、タイミング的にちょうどこの北関東での「夏そば」と「秋そば」の中間のスケジュール感となっています。

幌加内では、一部、例外的に新そば祭りで使うそばの収穫を間に合わせるための「早蒔きそば」はありますが、融雪作業を行って収穫時期を前倒しにするよう調整するだけなので、1年1作なのは変わりません。

幌加内の夏そばといえば「ねむり雪そば」

例年、夏のこの時期にお知らせしている「雪」の話題。
そう、「ねむり雪そば」です。

「ねむり雪そば」は、幌加内オリジナル品種の「ほろみのり」を雪山で低温貯蔵して熟成させ、旨み・甘みが増した品質のよいそばとして楽しみにしてくださるファンも多い、幌加内の夏の風物詩です。
雑味がなく甘みの強い爽やかな「ねむり雪そば」、ぜひご賞味ください。

2023年は、7月29日(土)が解禁日です。
町内の協賛店にて、7月29日(土)から各店舗数量限定にて販売いたします。
各店舗とも数量限定でなくなり次第、終了となります。

7月31日は「幌加内そばの日」

7月31日は「幌加内そばの日」です。
7月31日(月)と、その直近の土日となる7月29日(土)、30日(日)については「幌加内そばの日」クーポンがご利用いただけます。
クーポンとは、参加店舗でのそばの注文に限り、店頭で配布している助成券に署名することでお会計時300円割引になるものです。

ただし、クーポンについては両日とも数量が限定されていますので、ご利用予定の方はお早めにお越しいただくことをオススメします。

7月31日(月)の「幌加内そばの日」当日についてはクーポンは終了しておりご利用いただけませんが、そば店(蕎営研会員店舗のみ)で独自に「100円引き」を行う予定です。こちらもぜひご利用ください。(※)

※31日も「幌加内そばの日クーポン」が適用されることになりましたので、蕎営研独自の100円引きは中止となりました。(7/3追記)

「ねむり雪そば」提供店舗

「幌加内手打ち蕎麦店経済研究会」会員店舗

協賛店

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